日本の全市区町村のAnkiデッキ公開

デッキ公開

日本国内全ての市区町村の位置と名前を覚えることができるAnkiデッキを公開した。以下のように、カード表面には行政区画の地図が表示され、一部のハイライトされた市区町村名を裏面で確認できる形式である。興味のある方はダウンロードして使ってみて欲しい。

https://ankiweb.net/shared/info/1407697849

カード表面
カード裏面

日本の市区町村について

日本の行政区画は、大雑把にいうと都道府県の下に市区町村が属している。しかし、綺麗な階層構造になっていない上に、例外も存在する。階層構造に着目して整理してみると以下のようになる。

  • 市:都道府県の直下に属する。
  • 町村:都道府県の直下には属しておらず、その前に郡に属している。
  • 政令指定都市:普通の市と同様、都道府県の直下に属している。ただし、普通の市と異なり、その直下に区を持っている。

これらの包含関係を大小記号で表記してみると以下のようになる。

  • 都道府県>市
  • 都道府県>郡>町村
  • 都道府県>政令指定都市>区

東京都および北海道には例外が存在する。

  • 東京都には、通常の市町村(いわゆる23区外)のほかに23区が存在する(市に相当)。
  • 北海道の市区町村は、その前に振興局に属している。

こちらも同様に、包含関係を大小記号で表記してみると以下のようになる。

  • 東京都>23区(市に相当)
  • 北海道>振興局>市区町村

今回作成したAnkiデッキには上記すべてに対応するカードが存在する。すなわち、市、政令指定都市、郡、町、村、23区、振興局、についてそれぞれ個別の全2307枚のフラッシュカードが存在する。例を挙げると、愛知県の北設楽郡には東栄町、豊根村、設楽町が属しているが、それら4つのカードが個別に存在する。

地図データについて

このデッキは下記サイトに公開されている日本の行政区画のGeoJSONファイルを元に作成した。データ処理はPythonを用いて行った。ライセンス的にもCC BY 4.0で問題ない。

はじめは国土交通省が公開している行政区域データを元にデータ加工していたのだが、データポリゴンが細かすぎて処理に時間がかかってしまったり、その細かいポリゴンを簡略化する処理をかけると境界部分がおかしくなってしまう等の問題があり、下記サイトのように簡略化処理がすでにかけてあるものを用いた。

https://geoshape.ex.nii.ac.jp/city/choropleth/jp_city.html

市区町村のローマ字表記について

日本語話者以外にも使ってもらえるように、すべての市区町村名にローマ字表記を併記している。ローマ字表記がまとめてあり、かつライセンス的にも問題のない(CC BY 4.0)以下のサイトが存在したため、ありがたく使わせていただいた。

https://green.adam.ne.jp/roomazi/sityooson.html

その他

このデッキはGeoguessrをやっている一部の人に需要があるようだ(カードの画像をTwitterにあげたところ、その界隈の方から公開して欲しいとのDMがきた)。

コメントを残す

CAPTCHA